とりあえず、朝は保険会社からの電話を待つ。9時過ぎに(予告通りに)電話がかかってきて、後の対応は実施するのでチェックアウトしてもらって構わないとの連絡。でも、ホテルの支配人が10時に出勤するので、まだ彼女とは話が出来ていない、とのこと。
ということで、一応ホテルの支配人出社の10時まで待って、一言挨拶してからチェックアウト。支配人の方がえらく低姿勢で、申し訳なく思ったりする。完全に、こちらのミスだからなー。車両保険の適用は完全対物だとされないとのこと。
その後、帯広のスバルに行って、車を見てもらう。とりあえずボディー前面が曲がっているが、中のエンジンや冷却系とかは問題なさそうとのこと。でも、あまり長距離走るのはリスクがあるということだったので、予定通りフェリーで敦賀まで帰ることにする。ボンネットが閉じないのは、なんとか(力ずくで)直してもらった。お金はサービスだった。そりゃそういうもんか、と思いつつも、感謝。
ということで、苫小牧に向かう。最初は、行きと同じく日勝峠を越えよう、と思っていたが、登っていく途中で「アイスバーンあり、夏タイヤ走行不可」の電光掲示板が。これはやばい、ここ強行したら死ぬな、と思い、再検討体制へ。
地図を見てみると、狩勝峠はちょっと高さが低いとの記述があり(実はこれは誤解だったのだが)、そちらへ向かう。その途中で新得を通ると、そばの産地との看板が出ていたので、途中の「そばの館」に入り、昼食とそばのおみやげ購入。出発前にそばの土産を要望されていたので(その時は北海道内で買うと言うより、中央道の途中での購入を考えていたが)、偶然とはいえ目的は果たせた。
で、狩勝峠を登っていくと、そこでも「アイスバーンあり、夏タイヤ走行不可」の文字が。でもあきらめきれず9合目まで行ったけど、やっぱり路面状態が怪しく、雪がかなり降り続いている。これはダメだろう、ここでスリップして死んだらシャレにならない、ということで、途中でUターンして引き返す。
さあどうする、といってもこうなっては候補は一つしかなくて、南回りで行くしかなくなり、来た道を戻って帯広を越えて、札内方面へ。カーナビでは一旦襟裳岬にセット後、近辺で苫小牧に変える方向で。合わせて300kmオーバー、結局今日も合宿(どうでしょう用語)かよー、と。
途中の郵便局に立ち寄って、反則金を支払い。この日くらいしか金融機関に行けそうになかったので。ここの駐車場を出るときも少しエンジンを吹かしてしまい、少しひやっとした。どうも私はアクセル系に弱いらしい、というか車に向いていないのかも。
札内で下りた後、南に向かう途中で、これまた偶然に花畑牧場の看板を見かけたので、アップフロントの奴隷たる私は立ち寄り、おみやげを自宅に向けて発送。駐車場には山のように車がありましたが、店舗内は割と空いていました。大阪の百貨店だと行列をなさないと買えない生キャラメルも、当たり前ですが普通に購入可能。
そこからはただひたすらドライブ。途中通った黄金道路は波しぶきを浴びるような海沿いを通りつつ、途中で幅の狭いトンネルを通るという変化に溢れる、故障車にとっては怖い道路。そこを60kmで走っていたら煽られるんだもんなー。怖いよ、北海道。
途中で一瞬「あれ、ひょっとしてライト故障している?」と思ったりしましたが(ディーラーでライトの確認をしてもらわなかったことを悔やむ)、結果的にはそれは勘違い。でも、もし壊れていたら苫小牧に着くまでと、敦賀着後が危険だらけになるので、命拾いしたな、と。
西側に抜けてからも怖い部分が多少ありましたが、苫小牧に近づくに連れて開けた街も増え、ようやく落ち着いてきました。なんとか苫小牧に19時前に到着。でも、あまりに早すぎて乗船手続きが始まってなかったので、一旦苫小牧のイオンにいって、夕食とか、買い物とか。
北海道ではなるべく夜間の走行を避けようとしていたので、ここへの往復が初めての夜間走行になり、実は一番怖かった、と言う説もある。当たり前だけど、北海道の一般道は高速で走るのを要求される割に、夜は真っ暗なんですよね。
戻ってフェリーに乗船。こちらのフェリーではバックでの停車を要求され、かなり焦ったが(未だにバックが苦手の人)、なんとか誘導もあり停車完了。2等船室で就寝。18人部屋の中に団体の6人くらいと、後は個人旅行の3人(私入れて)だけだったので、余裕を持って寝られた。苫小牧〜敦賀航路は2等船室が2部屋しかなく、ほとんどは1等などに泊まるらしい。