昼間は欲を出して、競馬のヴィクトリアマイルを買いに行く。久しぶりにまじめに予想したので、なんか当たるような気がして5千円も突っ込むが、結果は何これ、と言う馬ばかりが入って外れ。まあ、こんな日もある。
馬券購入のついでに難波近辺をうろつくが、特に成果は無し。夜は食事後に寝てしまったり、書き物をしたりで時間がつぶれる。
絶望的な夢を見た。
私は、家の中で部屋の天井の方に体が吸い寄せられたり、次は床へと吸い寄せられたりと、奇妙な経験をしている。なぜそうなるのか分からないまま、体はなすがままに吸い寄せられている。体の向きは重力に反した方向にたなびいている。
その時、母が階下から上がってくる。その部屋は二階なのだ。母も、何かに吸い寄せられ、体をたなびかせつつ、そのように吸い寄せられている私を見ながら、食事の話をする。私が、「こんなんだと食事なんて出来ない」というと、「いや、食事を持って上がってきているから大丈夫」と返答する。そこで私はふと気付く。
その次の瞬間、私は母に抱きかかえられている。「私、どうなってる?」と聞くと「いや、言ってくれて楽になったよ、なんかおかしいって…」との答え。「いつからこうだった?」と聞くと、「5年前くらいから…」。夢の中の私は、それがいつからなのか、大学出たときからなのか、考えて答えようとするが、口に出ない。口からその言葉が出たのは、目が覚めた後だった。
目が覚めた後でよく考えてみると、その光景は以前住んでいた家の自分の部屋だった。就職してしばらくしたあと、父が家を建てたが、それ以前住んでいた家。私が生まれて以来ずっと暮らしていた家だ。つまりは、私はある時期から気が狂い、家で引きこもっていたのだ。今、新たな家に暮らし、それなりの会社生活を暮らしているのも、全ては妄想だった、そういう設定らしい。
最後に母に抱きかかえられたときの感触が、夢の中なのに異常にリアルで、目が覚めてからも鮮烈に記憶に残っていた。書くなどの手段で吐き出さずにはいられない、そんな辛い夢だった。