盛岡10時頃発車の山田線の列車に乗りたかったので、仙台発は9時くらいでも良かったんだけど、その時間のはやぶさが満席だったのと、早く目が覚めたのもあって、7時半のはやぶさで盛岡へ移動。
1時間くらい時間を潰さないと、と盛岡駅近辺を散策。多分来たことがあるんだろうなー、と思いつつ盛岡城跡に行ったら、やっぱり見た記憶があった。盛岡周辺って、手頃な時間で観光できるスポットが、ここしかないんだよな。木陰で涼んだ安登駅に戻り、盛岡駅の酒店で廣喜と月の輪を購入し、実家に発送。
10時過ぎの臨時列車(さんりく北リアス号)で山田線を移動開始。この列車は二編成あるらしく、この日乗ったのは三陸鉄道所有の車両だったが、レトロ風の観光列車で、えらく綺麗だったので、これって指定券無しで乗れるのかな?と少し不安になったが、問題なかった。乗客は各ボックスシートが全部埋まるが、相席的な感じは無く、平日ということで大混雑ではなかった。
宮古着、乗っていた客はほとんど降りていった。30分くらい停車していたので、昼食に弁当などないか駅の周りを探したが、売ってなかったので駅そばを昼食にする。沿線の学生が代わりに乗って来た。
三陸鉄道北リアス線は、名前からすると風光明媚な海沿いをずっと走っていそうだが、険しいリアス式海岸なのでほとんどトンネルを掘って鉄道を通しており、それほど見所が多いわけではない。でも、あまちゃん放送後はビューポイントを割と明確に定義し、そこを徐行したりして景色を色々楽しませてくれていて、予想より楽しかった。
まあ、あまちゃんを見ていたわけではないので、ドラマの名シーンの舞台です、といわれても分からない部分はあったんだけど。大震災の傷跡はいろいろ見られたが、気仙沼線や大船渡線、南リアス線の周辺ほどの酷い被害はなかった。でも、やはり復興道遠し、という感じではある。
唯一、夏に乗り鉄する上での難点としては、トンネルが多いので、トンネルを出たすぐは温度差で窓が曇ってしまい、景色が楽しめなくなる期間があるというとかな。そういえば、この現象、昔真夏に北海道の石勝線に乗ったときもあったなー、と思いだして、感慨にふけった。
久慈からは八戸線で八戸まで。乗車してまず驚いたのが、まさかの冷房無し車両。これこの10年乗ったことないなー、大丈夫かなー、と思ったが、海沿いを走る八戸線は、窓を開けて走ると海風が入ってきて、その風が強くてむしろ身体が冷えるくらいだった。でも、気持ちよかった。海沿いの道をオープンカーで飛ばしている感じ?(ちょっと違う)。今回の鉄道旅行で一番印象に残る路線だった。海も良く見えたし。
途中種差海岸くらいで、海水浴帰りの中高生が乗ってきて、車両は混雑。本八戸に着いたくらいで結構その子たちも降りて、私も八戸の市街は一度見てみたかったので、そこで降りてみた。少し市街地まで歩いて、デパートに入り日本酒を探したが、いまいち良いのが見つからず、ここでは発送を諦め。
で、元々この後は北海道に渡るつもりで、八戸〜苫小牧のフェリーを考えていたが、電話で問い合わせてみたら満席。なら鉄道で渡るか、と思って函館のホテルの空きを確認したが、満室。北海道に渡る目的が滝川から新十津川まで歩いて、札沼線へ乗ってみることで、でも12日からは帰りの飛行機が混むので11日中に済ませたい、という思いがあったが、今日青森などに宿泊するとその日程は困難。さてどうしよう…。
東北観光もあまり目的がないし、ちょうどみどりの券売機で調べたら東京行きに空きもあるし、一日早く切り上げて、夏休みの後半に別の旅行をするのも良いか、という結論になって、東京に戻ることにした。19時過ぎのはやぶさに乗り込み、22時過ぎに東京着。浅草橋の東横インで一泊。