前置き
ワンセグの普及か、SDカード等の低価格化か、ハードの進化か、いろいろあって、街中で動画を見ている人を見かけるようになってきました。垂れ流しのワンセグを見ている分には、携帯でも何ら支障はありませんが、家で録画した、とか、ネットで拾った、とか、そういう動画を持ち出したい!という時に、じゃあ世の中にある動画プレイヤのどれが良いの?と思うこと、無いでしょうか。
まあ、iPod touchかPSPの2択という説もあるのですが、それらを選ぶときに、実は「自分がどういう動画を見たい人なのか」というのを認識しておかないと、間違った選択になっちゃうね、というのが今回書きたい内容です。
動画の3分類
外で動画を見たいんだ!って言うとき、じゃあ見たい動画ってどんなの?という質問をしたとしましょう。とりあえず色々な回答は帰ってくると思いますが、ここではそれらを代表的な3つの例でまとめてしまいます。
- 映画
- テレビ
- PV
当然、私は自分たちの結婚式のビデオをいつも外で観たいんだ、とか、僕はアニメのMADを見たいんだ、とか動画の種類としては色々あるのですが、それらのビデオも、以下の切り口で3つ(正確には4つ)に分類できるんじゃない?というのがここのポイント。
- 映画=視聴中にサーチしない、同時に持ち歩く本数は少ない
- テレビ=視聴中にサーチする、同時に持ち歩く本数は少ない
- PV=視聴中にサーチしない、同時に持ち歩く本数は多い
- (なし=視聴中にサーチする、同時に持ち歩く本数は多い)
映画は普通最初から最後まで通しで見る(中断はあっても、早送りは二度目以降でない限りしない)でしょうし、持ち出すときに「今日はこれを観よう」と決めて持ち出すだろうから、大量の映画を常に持ち歩く、というケースは少ない。テレビにはCMというものがあるので、途中でサーチしたくなる。これも大量に持ち出さない。PVは短いのでわざわざサーチしないが、たくさん持ち歩きたい。
こう分類すると、例えば結婚式のビデオを何度も見る人は(そんな人がいるとすれば)2に近いでしょうし、アニメのMADは3でしょう。将来的に、大容量化が進むと4も出てくるのかも知れませんが、とりあえずは1~3で良いのではないでしょうか。(それ以外に、4を考えなくても良い理由があって、それは後述する)
この軸の分類は、実は必要な機能ともリンクしています。
- サーチする必要がある=サーチ機能、早送り機能が充実したプレイヤを選ぶ
- 同時に持ち歩く本数が多い=ファイル検索機能が充実したプレイヤを選ぶ
逆に、左辺の必要がない人は、右辺の機能を持つプレイヤを「敢えて」選ばなくていい、ということになります。この「敢えて」がポイントで、現状の動画プレイヤにはすべてに勝った物がなく、ですので取捨選択が必要になるということです。逆に前述の4.の分類に当てはまる人は、上記の両者を兼ね備えたプレイヤが出てくるのを待つ必要がある、ということになります。
では、自分がどの使い方をするかを意識したところで、どの動画プレイヤを選べばいいのか、見ていくことにしましょう。(続く)