「未来を予想している」ような幻想

まあ、よくある内容ですが。Perfumeのおわりのはじまりが始まる。こういう「○○終わったな」的な内容って、未来を予想している気分になって、書きたくなるのは分かるのですが…。

こういうのを書くときに気をつけないといけないのは、「○○終わったな」っていうのをショービジネスのネタで言うのは、実は予想でもなんでもないんですよね。まさかPerfumeが全員30歳越えて続いている可能性は非常に低いわけだし、だいたいショービジネスは当然いつか終わるわけですよ。書いた本人は、これ書いて、Perfumeが低落傾向に入ったら「ほら見ろ」みたいな気分になるのかも知れませんが、そんな簡単なこと、誇って言われてもね、と思っちゃうわけで。

「○○終わったな」と思ったら、黙ってそのコミュニティから離れていくのが大人の作法ですよね。まあ辛うじて自分のブログなりにさらっと一回書いて、そのまま触れないのが限界だろう。わざわざ他のところに寄稿とか、もう恥ずかしくて見てられない、と思ったりもする。

あと、「アーティスト」「アイドル」のような各人で定義がバラバラな言葉を主題にしているのも恥ずかしい。未定義語での議論は不毛だ、ってこのネット時代10年で学ばなかったの?と思う。まあ、どういう立ち位置にいる人なのか知らないまま書いていますが、なんかねえ、2009年にする話ではないよな。

逆に「○○始まったな」を予想するのは非常に難しい。でも、「○○始まったな」という内容の方が、「え、そうなの?」と興味を湧かせるという点で、世界の役に立ちます。やっぱり、ポジティブな言明の方が、ネガティブな言明より世界を変える気がする。ということで、そういう内容を書いていきたい、と思うのですが、なかなかねえ。上手く行かないですねえ(このテーマを書いている段階で敗北)。

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